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仏教

植物

金胎寺の庭

金胎寺の庭は、その中に輪廻転生の世界観を表しています。枯山水風の中に様々な植物が植えられていて、それらを探すだけでもひとつの楽しみになります。

イチイ・三鈷松・百日紅(サルスベリ)・ヤマモミジ・ツツジ(数種類)・本石楠花(ホンシャクナゲ)・甘茶・シャクヤク・郁子(ムベ)・高野槙・樒(シキミ)・ヒノキ・ミヤマシキミ・ハナチルサト・五葉松・ネズミモチなど。

◎三鈷松(さんこのまつ)

弘法大師が唐の国より、密教法具の一種である三鈷杵を「わたしが漏らすことなく受け継いだ密教を広めるのにふさわしい地へ行くように」という願いを込め東の空に向けて投げ、高野山の松の木にかかり高野山の地が真言密教の道場として開かれ、この松を「三鈷松」と言うようになりました。 通常の松の葉は2本ですが、この松の葉は3本あります。

「三鈷松」を財布にいれておくと、幸福になれる、お金が貯まるという言い伝えがあります。

◎石楠花(しゃくなげ)

ツツジ科 

あでやかでありながら落ち着いた趣があります。高野山の金剛三昧院の山門を入り左手に国宝の多宝塔を拝し、国の重要文化財に指定されている経蔵前の大石楠花を中心とする群落は、高野山で石楠花の名木といわれ名所とされています。 

◎高野槙(こうやまき)

コウヤマキ科 

高野山では昔、弘法大師空海が高野槙の枝葉を供花の変わりに御仏前に供えたことから、高野槙の枝葉を御仏前に供えるのが古くからの慣わしとなっています。

秋篠宮悠仁親王のお印の植物でもあります。

◎イチイ(いちい)

イチイ科

◎樒(しきみ)

シキミ科

◎甘茶(あまちゃ)

ユキノシタ科

◎郁子(むべ)

アケビ科

◎百日紅(さるすべり)

ミソハギ科 

◎ツツジ(つつじ)

ツツジ科

仏教植物「五大聖樹」

五大聖樹(無憂樹、閻浮樹、菩提樹、尼拘律樹、沙羅)が金胎寺には全て揃っています。

その他の仏教の聖なる植物といわれるものが色々揃っています。(5月~11月まで展示)

◎無憂樹(むゆうじゅ)

生誕にまつわる樹・マメ科

インド、ビルマ、マレーシア原産の滑らかな灰褐色色の幹をした、高さ6~10メートルのマメ科の小高木。

マーヤー夫人がルンビニ園でこの木の下でお釈迦様をお産みになられました。

サンスクリット名はアショーカで、その名の通りこの木は人々の悲しみをなくすと信じられています。

◎閻浮樹(えんぶじゅ)

はじめての瞑想の樹・フトモモ科

インド、東南アジアに広く分布する、高さ10~15メートルの半落葉性の中高木。

お釈迦様の少年時代に、その樹の下で生まれて初めての瞑想を行ったと、経典に記されています。

◎菩提樹(インドボダイジュ)

お釈迦様お悟りの智慧の樹・クワ科

イチジク属の半落葉高木で、葉は先が細長く伸びたハート形をしており、若いうちは葉面には光沢があります。

お釈迦様はこの樹の根もとでさとりを開いたと経典に述べられています。

日本の寺院などに菩提樹として植えられている木は、中国原産のシナノキ科の樹木であり、お釈迦様がさとりを開いた木とは別物です。

◎尼拘律樹(にくりつじゅ)

梵天勧請の樹・クワ科

クワ科の常緑高木で、太い枝のあちこちから気根をずるずると垂らし、地に届いた気根は太くなって新たな幹になります。もとは一本の木がこうして多数の幹をもち、まるで林のように生長することがあります。

お釈迦様がさとりを開かれた後、この樹の下にて梵天から仏教伝道を懇願され説法することを決心されました。

◎沙羅樹(さらじゅ)

お釈迦様入滅の樹・フタバガキ科

ヒマラヤの山麓からインド全域にふつうに見られる半落葉性の高木で、比較的まっすぐな幹をしており、条件の良い所では高さ36メートルにもなります。日本でいう沙羅の木はナツツバキのことで、間違ってこれが沙羅として伝えられました。

お釈迦様は沙羅双樹の間に頭を北に向けて、右脇を下にして、足の上に足を重ね、静かに横になられ沙羅の花の舞い散る中で、涅槃に入られました。 

【その他の仏教植物】

◎クシャ草(くしゃそう)

イネ科 

インドの宗教儀礼の中でさまざまに用いられ,聖草とされる植物。

草丈は高く叢状に茂る多年草 くきはほふくし、つやつやしており、伝統医薬(民間薬)として使われます。 

ネパールやインドの、熱帯気候の丘陵地域からタライにかけて生育し、非常に神聖なものとみなされており、この草なしではどんな供犠祭も完結しません。

優曇華(うどんげ)

稀有な吉祥の花・クワ科

この木はイチジクの仲間で、インド、東南アジアにはこの仲間の植物が非常に多く、バンヤンジュ、インドボダイジュ、ミミイチジクなども同じ仲間です。

葉は先が長く尖った楕円形で、長さ10~20センチぐらいです。木の高さは普通、12メートル前後で、中には20メートルを越すものも少なくありません。

この木の花は三千年に一度しか咲かないというふうに言われ、その花は稀有にして遭い難い吉祥の花と言われています。

龍華樹(りゅうげじゅ)

弥勒仏の菩提樹・オトギリソウ科

高さ18メートルほどになる中高木で、緑濃く葉を繁らせる美しい木です。

5~6月ごろ、四弁の純白の花を咲かせ、良い香りがします。

未来仏の弥勒仏がこの樹の下でさとりを開くと言われています。

白檀(ビャクダン)

ビャクダン科

栴檀(センダン)

センダン科

※現在進化中の金胎寺。

 これからも仏教植物やこだわりの植物が増える予定です。

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